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歯科

【必見】親知らずを抜歯した方が良い人、しない方がいい人。抜歯後のリスクも解説。


友人

「親知らずが生えてきて気になってきた…抜歯したいけどちょっと怖いねん…そもそも親知らずって絶対抜歯せなあかんの?先生教えてや!」

こういった疑問に答えます。

本記事のテーマ

  • 親知らずを抜歯した方が良い時
  • 親知らずを抜歯しなくても良い時
  • 親知らずを抜歯した時のリスク
  • 親知らずを抜歯した方が良い時4つ

    • 親知らずが虫歯になっている
    • 親知らずの周りの歯茎が腫れている
    • 今後矯正を行う時
    • 変な位置に生えていて、周りの組織を傷つける時

    親知らずを抜歯しなくても良い時2つ

    • 綺麗に親知らずが生えている時
    • 完全に歯茎に埋まっていて、口の中に見えていない時

    抜歯した時のリスク

    • 抜歯後の腫れ、痛み
    • 術後の出血、内出血
    • 術後の知覚麻痺(下の親知らずのみ)
    • 将来他の歯が抜歯になった時の代替歯を失う

    抜歯後の注意事項に関しては以下の記事を参照してください!

    以下に詳しく説明していきますね!

    抜歯した方が良い時4つ

    親知らずが虫歯になっている

    親知らずが虫歯になると冷たいものがしみたり、何もしなくて痛みが出ます!

    そして一番最悪なのは

    親知らずの前にある永久歯が虫歯になること

    です!

    この場合は早めに抜歯を検討しましょう!

    これは特に20〜40代の方に多いですね!

    親知らずの周りの歯茎が腫れている

    親知らずの周りに細菌が入って腫れることがあります!


    「 腫れる原因ってなんなん?」

    腫れの原因は

    親知らず周りの磨き残し

    です!

    磨き残しがあると、周りに細菌が入って炎症が起きます!

    特にこの症状は、ストレスや疲れている時に起こりやすいです!

    抗生剤を飲んだり、クリーニングで一時的に痛みがなくなりますが、必ず再発します!

    この場合も腫れる前に抜歯を検討しましょう。

    今後矯正を行うとき

    矯正が終わった後に、親知らずの影響で歯が移動する可能性があります!

    もう一度ワイヤーをつける必要がないように矯正前には抜歯を検討しましょう。

    変な位置に生えて、周りの組織を傷つける時

    今までに多かったのは、

    外向きに親知らずが生えてほっぺを噛む

    前の歯を押して痛む

    などがありました!

    特に2つ目の場合は、永久歯が問題だと診断する可能性もあるので気をつけましょう!

    抜歯しなくても良い時2つ

    綺麗に親知らずが生えている時

    真っ直ぐ生えて、反対の歯と綺麗に噛んでいる場合は、無理して抜歯する必要はありません!


    「 どういう人が綺麗に生えてるん?」

    元々顎が大きい人や歯が小さい人

    は親知らずまで綺麗に生えている人がいます!

    歯の本数は多いに越したことはないので、その親知らずが虫歯にならないように歯磨きを頑張りましょう!

    磨きにくいところは以下のようなブラシ部分が小さいものを選ぶと良いです!

    完全に骨と歯茎に埋まっている時

    完全に歯茎に埋まっている場合は、無理して抜歯する必要はありません!

    この時大事な事は

    必ずレントゲンを撮影して親知らずの位置を歯科医院で確認してもらう

    ことです!

    レントゲンを撮影すると気づかないうちに、永久歯との間に隙間があり、虫歯や炎症を起こしている場合があります!

    必ずレントゲンを撮影し、

    自分の親知らずの本数

    生えている場所

    を確認しておきましょう!

    抜歯した時のリスク

    以下に抜歯した時のリスクを説明します!

    抜歯直後のリスク9つ

    痛み、腫れ

    一般的に痛みは1.2日、腫れは2.3日続くといわれています!

    痛い時は痛み止め腫れ予防に抗生剤を処方された日数分服用して下さい!

    ここで疑問。


    「 3日分抗生剤飲み切ったんやけど、まだ腫れがひかへん..追加で抗生剤飲んだ方がええん?」

    基本的には追加の服用は必要ないです!

    理由は

    • 必要以上の服用で、抗生剤が効きにくくなるから

    です!

    ただ抜歯後の感染で、追加処方される場合もあるので、その場合は医師の指示に従ってください!

    術後の出血、内出血

    出血が止まらない場合は、ティッシュを丸めたものを、抜歯した親知らずのところで、10分〜15分強く噛んでください!

    止まらない方で多いのが

    • 抜歯したところではなく残っている歯だけで噛んでいる

    ことが多いです!

    必ず抜歯した親知らずのところで噛むようにしてください!

    術後感染

    抜歯したところから稀に感染が生じる時があります!

    抜歯部位周辺は清潔な状態を保ち、感染などに気をつけましょう!

    感染予防に下記のようなマウスウォッシュも有効です。

    ドライソケット

    抜歯した部位が乾燥してしまい、痛み、感染、口臭が起きている状態です!

    ここで疑問。


    「 ドライソケットの原因ってなんなん?」

    これはズバリ!

    うがいのしすぎです!

    抜歯したところに、血が溜まって、かさぶたのように治っていきます!

    うがいのしすぎで、そのかさぶたがぼろっと取れてしまうので、抜歯して1週間程度のうがいは気をつけましょう。

    術後の開口障害

    腫れ、炎症により、口が開きにくくなります!

    長い人で1.2週間で治ることがほとんどです!

    術後の知覚麻痺(下の親知らずのみ)

    下の親知らずを抜歯した時に、

    下の顎が少し痺れたり、感覚が鈍くなることがあります!

    口を開けたりする神経ではないので、顎を動かしたりには関係ありません!

    基本的には徐々に良くなることがほとんどです!

    ここで疑問。


    「 もし痺れが出てきたらどうしたらええん?」

    抜歯した病院にすぐ連絡しましょう!

    基本的には神経賦活剤が処方されることが多いです!

    それでも改善がない場合はペインクリニックに紹介されます!

    そこまでの治療で改善するがほとんどです!

    上顎洞との交通(上の親知らずのみ)

    元々親知らずが上顎洞と繋がっている時は、抜歯したところが上顎洞と交通し、鼻に空気が抜ける感覚が出る時があります!

    大きさによって、そのまま経過観察するか、塞ぐ処置をします!

    稀に上顎洞炎を起こすことがあるので、違和感があればすぐに伝えるようにしてください!

    ここで疑問。


    「 上顎洞ってなんなん?」

    蓄膿症などで膿が溜まる箇所です!

    上の歯の根っこの先には近くに上顎洞があります!

    皮下気腫

    粘膜下に空気が溜まり、
    腫れ、痛み、パチパチと音が鳴る症状です!

    痛み止め、抗生剤の服用で基本的には改善します!


    「 皮下気腫になる原因ってなんなん?」

    抜歯時に使用する、削る機械から発生する空気が粘膜下に入ることで生じます!

    患者さん側では防ぎようがないですね!

    抜歯後の骨折

    抜歯部位の骨が薄くなることで稀に骨折が起こることがあります!

    かなり深い親しらずで、かなりの量の骨を削った場合のため、頻度は非常に稀です!

    私は1度も見たことがありません!

    抜歯後の将来的なリスク

    ブリッジの支台歯として使えなくなる

    将来7番目の歯が抜歯になった際に、親知らずを使用してブリッジができない可能性が出てきます!

    これは

    • 綺麗に生えている前提のため、横向きに生えている場合は適応外

    になります!

    矯正で使うことができなくなってしまう

    予後が悪い7番目の歯を抜歯して、矯正することで親知らずを7番目の歯として使うことができます!

    ここで疑問。


    「 予後が悪い歯ってどういう歯なん?」

    基本的には

    • 根っこの治療(根管治療)をしている歯

    は予後が悪いと言われています!

    もし7番目の歯が根っこの治療をしているなら、抜歯しないことも検討しましょう!

    移植歯として使える

    抜歯になってしまった部位に親知らずを移植することが可能です!

    予後としては、確実性には欠けますが、その時の選択肢として残しておくのも1つだと思います!

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